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居眠り磐音のShinMakitaのレビュー・感想・評価

居眠り磐音(2019年製作の映画)
1.7
明和9年。豊後関前藩の藩士・坂崎磐音、小林琴平、河出慎之輔が江戸詰めを終え故郷に帰ってきた。幼馴染で仲の良い3人だったが、ある事件で慎之輔が命を落としてしまう。さらに琴平が藩の役人を殺害してしまい、科人となってしまった。衝撃を受けた磐音だが、上意討ちの命を受け、琴平を斬ることに。その後、琴平の妹・奈緒と将来を誓いあっていた磐音は、故郷を捨て奈緒の前から姿を消すのだった。
半年後、江戸の貧乏浪人として生きる磐音は、ふとしたことで両替の大店に用心棒として雇われることに。そして、老中・田沼が進める金融政策に関わる暗闘に巻き込まれることに…


「居眠り磐音」。

以下、ネタバレ磐音。

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佐伯泰英の時代小説を映画化した作品。ダークな役もしっかりこなせるけど、根っからの善人さが滲み出ている松坂桃李が主演です。柄本明&佑がダブルで出てるのも面白いし、何よりストーリーに幅があるのが素敵です。前半は、謎を残す悲劇。中盤はユーモラスな長屋話。後半は対立する店との頭脳戦で、ラストは悲しいラブストーリーという…ってことで、実はアクションは控えめ。ラスボス=浪岡一喜というのもしょんぼり。殺陣の見せ方も普通だったなぁ。正直、これって連ドラ的なんですよね。藩の陰謀や奈緒との恋がどうなるのか期待を持たせつつ、毎回長屋のトラブルシューターとして磐音に活躍させるというね。したがって、最大の欠点はスケール感の欠如。つまらなくはないけれど、1800円払うにはもったいない気も。
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