たき

ホットギミック ガールミーツボーイのたきのレビュー・感想・評価

3.5
「ホットギミック ガールミーツボーイ」を観る。

ヤバいな、キモいやつしか出てこない。

堀ちゃん出てるし、気にはなってたんですが、ほぼなんの根拠もなく行間読む系というか、独りよがり系のにおいがぷんぷんしていたのでなんとなく敬遠していた作品。

そのへんはほぼ的中していて、ラストのシークエンスはたぶんなんかめちゃくちゃいいことあったかへこむことあってしこたま終電逃すまで呑んで呑んで呑まれて呑んでマーライオンになりつつ一気に書き上げたんじゃないかと訝しむほどの疾走感。
恥ずかしい。

でも嫌いじゃない。

本当に最初から最後までキモいひとしか出てこないし、堀ちゃんはハーレムだし、間宮祥太朗はなんだろう? ココア飲ましたとこがめっちゃ謎だし、カメラワークは忙しないというかそれが一層不穏当な雰囲気を助長しているし、

でも嫌いじゃない。

ひとは、この世に生まれて、いったいどれだけのものを手に入れることができるんだろう。
実のところそれは、この世に生まれたその時点で、あらゆるすべてのものを手にする権利をもってるはずで。
そのはずなのに、伸ばした手は何にも届かず、自分自身さえ他人に委ねなければ生きていけないひとがいる。
一方的に守り守られるのではなく、支え合って生きる。
そう思えるようになったのもまた、あなたのおかげ。

なんだかよくわからんくて、的外れにもほどがあるかもしんないんだけれども、刺さった。ラストの疾走感。

嫌いじゃない。

映画より、舞台のほうが映えるんじゃないかとおもた。台詞回しとか。
その違いっていったいなんなのさ、と言われるとうまく説明できないのですが。
たき

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