まめまめちゃん

パリ、嘘つきな恋のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)
4.0
ジョスランは、ジュリー(キャロライン・アングラード)の気を引くために「自分は車椅子生活だ」ととっさに嘘をつく。彼女が彼に紹介したのが、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送りながらも、快活でユーモア溢れる魅力的な女性でいつしか本気で恋に落ちる。彼はいつ本当のことを彼女に伝えるのか。

車椅子を使いつつ本当のことを自然に知らせる方法なんていくらでもある訳です。しかしジョスランがフロランスを思えば思うほど、嘘だよと言えなくなり、ごまかしが効かなくなっていく訳で、その様子で好きの度合いを表しているのがおもしろいです。

さらに脊損の障害者としてではなく誰よりも明るくて逞しくて聡明なフロランスが、これまでもこれからもきっと大きく傷つくことを覚悟している様子に泣きました。

健常者と障害者の間の溝が埋まるのは、世界的にも難しいのだなということがわかります。身体障害者だけでなく、発達障害、精神障害者もたくさんいますからね。ありがちなまとめですが、少しでも皆が生きやすい世界となりますように。