"ずっと闘って活きてきた、ひがみ 飢えて 怯えて･･･。真逆の世界に行ってみたいの。"
で、過去の出来事で心を蝕まれた女性刑事が、忌まわし過去と向き合う姿を描いた骨太のドラマで･･･原題は"Destroyer"。
いわゆる潜入捜査官モノで、そう言えば女性刑事がメインのはなかなか見当たらないが･･･地味ながらも、香港作品顔負けの強烈なノワールに仕上げてはある。
ただし、策士策に溺れたか、時間軸をいじり過ぎたため、しっくり来ず･･･ラストが良かっただけに実にもったいない。
しかし、本作の真骨頂はあのニコール・キッドマンの入魂で渾身の熱演で･･･老けメイクで、刑事として母親としての葛藤と執念を見せ付ける姿はかつて見たことがなく、これはゴールデン･グローブ賞主演女優賞は大いに納得。
さらには、脇を固めるセバスチャン・スタンにトビー・ケベルらも、もちろんいい仕事してます。
