Yukiko

ストレイ・ドッグのYukikoのレビュー・感想・評価

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)
3.9
2021年5月15日
『ストレイ・ドッグ』  2018年制作
監督、カリン・クサマ。
他の監督作品に『インビテーション/不吉な招待状』
がある。

アメリカ、ロサンゼルス。
市警のエリン・ベル(ニコール・キッドマン)は独身。
酒に溺れる日々。荒んだ生活をしている。
別れた元夫と娘は別に暮らす。
ある日、20年前に関わったギャングからの挑発を受ける。
紫色に染まった紙幣。
ベルはその挑発に乗り、相手の居所を突き止める行動に
出る。


探す相手はサイラス(トビー・ケベル)。
なんだけど、そのニコール・キッドマンさんのお姿が!

映画が始まってすぐ、そのニコール・キッドマンさんの
お顔のアップを見て唖然!!

20年間で昔とはガラッと変わったエリン・ベル・・・
飲んべでやつれ、荒んだ生活をしていて、それが顔にも
体つきにも出ている・・・という設定で、そのようなお顔立ち
です、ハイ。

それが、事件を追っていく内に、精悍さと迫力が加わり。

ラストで娘と話す場面が出てくるのだけど、そのお姿は
ニコール・キッドマンさんの欠片さえなく、そこにいるのは
なんとシガニ―・ウィーパーさんではないか!?と思うほど
似てた!!

いやはや、悪役メイク(老けメイク?)で頑張った。

忘れられない一作になりそう。

男性に甘えない、自立しすぎているニコール・キッドマン
さんも素敵(^^♪


3つの時間軸がある。
老け顔メイクのニコール・キッドマンさんは現在。
老け顔メイクだけど、捜査している場面は現在よりちょっと前
の時点。
若々しいメイクは、20年前のバリバリ働いていた頃。

メイクにより、話が分かりやすい利点あり。

ストレイ・ドックとは野良犬・捨て犬という意味。
現代のエリン・ベルがまさにそのようだ。
でも原題は「Destroyer」。
この映画では、原題よりもストレイ・ドッグの方が
ピッタリな気がする。


ところで、映画の中で盗難にあった紙幣に色を付けると
いう話。本当だろうか?
初めて聞くことだったのでネットで調べてみた。


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日本特許情報 http://j.tokkyoj.com/から転記


金融機関等から紙幣が強奪された場合に、その紙幣の流通を
阻むとともにその紙幣を使用した場合の追跡を容易にする。

近時の犯行は、自動現金払出機そのものを破壊したり、金庫
ごと盗み取っていったり、さらに銃器を発砲したりするなど、
犯行の粗暴化、凶悪化が進み、このような犯行に歯止めを
かけるために、既存のセキュリティ対策の他、自動現金払出機
の破壊や金庫の盗難を積極的に防止する新たな機器が提案
されている。

その一つに、インキ散布方式の紙幣盗難防止装置が知られて
いる。
この方式の紙幣盗難防止装置は、自動現金払出機や金庫などに
併設され、強奪犯が自動現金払出機や金庫から紙幣を取り出す
ために、自動現金払出機や金庫を破ろうとすると、インクが
吹き出され、インクが紙幣に付着するようになっている。

このようにして紙幣にインクを付けることにより、紙幣の
流通を阻むとともにその紙幣を使用した場合の追跡を容易に
して、その結果現金強奪を実行しようとする者の犯行意思を
抑止することを期待することができる。
Yukiko

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