回想シーンでご飯3杯いける

守護教師の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

守護教師(2018年製作の映画)
3.5
不登校の女子高生が行方不明になり、親友の同級生がその行方を探し始める。そんな彼女の学校に着任したのは、元ボクシング・チャンピオンの体育教師だった。

女子高を舞台にしているものの学園もの特有の要素は少な目。その代わりに背景として浮上するのは、選挙に出馬する学校の理事長が持つ裏の顔と腐敗警官。生徒が行方不明になっているのに、学校も警察もろくに捜査を勧めなかったのは訳があった。

女子高が舞台でありながら、ありがちなSNSやいじめの話に走らず、背景にある大人のどろどろした部分を軸にしたサスペンスになっているのは韓国映画らしいし、見応えがある。

一方で、マ・ドンソクのキャラクター性はさほど前面に出ていないし、アクション要素も少なめ。彼の今後のキャリアを考えれば、本作のようなサスペンス寄りの映画に挑戦するのは良い事だと感じたけど、彼の活躍をメインで見たかった人には物足りなさが残るかも。