ぼあのん

守護教師のぼあのんのネタバレレビュー・内容・結末

守護教師(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

長い者に巻かれなければ生きて行けない人間社会。(そんなこともないよ震声)

これは不条理だとか韓国特有の問題ではなく、どんな生物にも通じるこの世界のロジックとして痛感せざるを得ない。この作品でも圧力、隠蔽、癒着、汚職、が嫌というほど描かれていて、いわば下っ端は「見えない目撃者」のようだ。

権力者への不信感や、恨精神を持つ韓国人だからこそ、マブリーみたいな勧善懲悪キャラに惹かれるといった気持ちは、日本人の私でも痛いほど共感できる。

しかしそもそもマブリーを創り上げた存在こそが弱者の溜飲を下げる為に尽力する権力者側の人間なのかもしれないのがなんとも複雑。

いっつも思うけどマブリー脇甘すぎやん?
どの映画でも腹回り刺されすぎ。

無双マブリーヒャッハーハルクを楽しむというより、今作はマ・ドンソクの俳優としての演技力が問われる作風だった。
ストーリーにおいては、環境や人間関係の強弱の付け方はよかったが、個人的にマブリーハルクムービー好きとしては、少し物足りなかったかな。

韓国の田舎の風景が味わい深くて、そこはなかなか楽しめました。踏み切りとかね!