けーな

ホワイト・クロウ 伝説のダンサーのけーなのレビュー・感想・評価

3.4
旧ソビエト連邦から亡命し、世界的に有名になったバレエダンサーのルドルフ・ヌレエフの半生を描いた自伝的映画。終盤の空港のシーンで、ソ連のKGBから逃れて、亡命するシーンが、緊迫感あって、とてもドキドキした。

レイフ・ファインズの初監督作で、レイフ自身も、ルドルフが師事したバレエ教師の役として出演している。

ルドルフ・ヌレエフは、「愛と哀しみのボレロ」のモデルとなった人で、後に、パリ・オペラ座のバレエ芸術監督になったことでも有名。

ホワイト・クロウとは、「白いカラス」ということなので、珍しい者という意味があると共に、孤高の異端児という意味や、類稀なる才能の持ち主という意味もあるそうで、それは、ルドルフのことを表現している。この映画でも、他の人とは相容れない傲慢な性格も描かれていたので、正直、人として好きになれない雰囲気だなと思ってしまったが、才能ある芸術家というものは、そんなものなのかもしれないなとも思った。

バレエの演技を映すシーンが、少なかったので、もっと見たかったなと思った。バレエのシーンよりも、亡命のシーンが、見どころの映画だ。
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