てっちゃん

アドレノクロムのてっちゃんのレビュー・感想・評価

アドレノクロム(2017年製作の映画)
3.3
アドレノクロムとは?
ディープステートが若返りのために採取している成分をアドレノクロムという。
アドレノクロムは拷問死する寸前の子供から分泌されたアドレナリンが体内で酸化し、ちょうど額の中心である第三の目のあたりに集まったところで、目に注射器を刺してチューブで吸引して抽出され、ディープステートにより世界中のセレブやVIPに渡ると言われている都市伝説。
かの有名なQアノンが広めた噂を広めたとされる。
(本作パンプより引用しました。このパンフの出来は個人的に、あまりおすすめしません)

本作は、アドレノクロム(本作では人間の腎臓から得られるとされている)を巡っての闘争にイラク戦争帰還兵の主人公が巻き込まれ、金を強奪するが、愛する女を人質にとられ、、というクライムアクションが本作の流れ。

そこに、アメリカのヒッピー文化、サーファー文化、数ある映画作品のオマージュ(パンプに元になる作品が記載されているけど、勉強不足なのであまり分からず)、戦争のトラウマに悩まされ払拭していこうする様子や抜け出せない様子、殺人集団によるバイオレンスシーン、バイクに乗り銃をぶっ放すアクションシーン、水着ギャルたちによるセクシーシーン、、となんでもあれのごった煮状態。
そこにトリップ要素が入るから、もう訳わからん。

上映前の小話で、常連さんだと思われるお婆様が店員さんに「これどんな話なの?」と聞いており、店員さんが何て答えたか分からないが、まさかのよぼよぼお婆様が入場してきたので驚いた。
何て口説いて店員さん薦めたんだろう。気になる。
上映後、暫く呆然としていたお婆様。なにを感じ取ったのでしょうか。
そうだよな、勝手に想像して判断したら駄目だよな、なんでもだけど好きに年齢なんて関係ないんだからと猛省した次第。

おい!お前、なかなか感想言い出さんな?いまいちのときの反応じゃねえか?と言われかねないが、その通り。

いつもの何にも予告見ない、あらすじ見ない、見るのはポスターだけという漢スタイルで望んだのだけど、まあ満足できない結果でした。

まさかのことを書くけど、ポスターが1番のハイライトではないでしょうか。
まさかのポスターが1番の見所ってどんな作品なんじゃいって感じだけど、本作を観ればその感想が大袈裟じゃないことが理解して頂けるかもしれない。

なんというか突出したところがなかったというか。
トリップムービーとしての表現というかやろうとしていることはすごく分かるんです。

実写映像はほとんどなく、様々な加工(勉強不足なもんでこんな言い方しかできない)を施され、トリップ感を出しているのだが、アート系に振り切れてもいなく、スタイリッシュでもなければ、ドラッグやばいよでもなく、ぶっ飛び作品でもない。

私のイメージでは、トリップコミックの私的金字塔である"ウルトラヘブン"を想像しており、どんなトリップ世界が展開されるのか期待していたけど、それは希望のままに終わった。

確かに映像はなんだかすごいことやってるぞ!面白そうなことやってるぞ!って感じはするんだけど、素人には特に惹かれるものもないというかそんな感じがしたかな。

あれこれ否定的なことばかり書いているけど、たぶんもう少しやりたいことを絞りきって、濃くしていくと、また違う作品になったような気がしたし、新しい何かを感じたのも事実であるので、これからが楽しみだぞと謎の上から目線になる作品でした。
てっちゃん

てっちゃん