ひよし

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実のひよしのレビュー・感想・評価

4.0
そもそも戦争で勲章って⁉︎とか、それはアメリカの正義やろ!は言いっこなしで、主人公目線でシートに深く腰を落とせば後は代わる代わるスクリーンに登場する御大たちの渋演技に前のめりです。

かの国にとってのベトナム戦争とは?と数十年にわたるそれぞれの自問に言うまでもなく答えはそれぞれやし、大国にとっても個人にとっても傷はジャングルのように深くて広く、数えきれへんナパーム弾でも答えは導けず、いずれにしても大義を見つけるのはピッツェンバーガーでもカーツでもランボーでも困難で勲章の数とは言うまでもなく比例はしませんわね。

しかし過去と現在を行き来しながらの謎解きや、ええっ⁉︎と思わせる展開も入れ、終盤の畳み掛けに至っては、アメリカやなぁの思いはありながらもスクリーンの向こうの皆さんと一緒に一人座してスタンディングオベーションしてしまいました。
一映画ファンとしては今は亡きお姿の俳優さんを目に焼き付け、帰路につきました。
ひよし

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