バリカタ

靴ひものバリカタのレビュー・感想・評価

靴ひも(2018年製作の映画)
2.3
良い展開のお話でした。ラストもなかなかの着地。

ただ、ただですね・・・薄い。
父子の関係性の変遷がエピソード描写だけだから
「あれ?もうそんな関係なの?」
って感じ。
確かにね。そりゃぁそーだよね、そうなるよね。って感じなんだけどどうにも唐突感があるんだよな。
一緒の時間が増えれば・・・って話じゃないと思うんだ。
だってこの父子には「過去」があるから。

父の過去はもちろん、なぜ一緒の時間を過ごすことで、状況に変化が持たされていくのか?ってとこの描写が薄いから息子のラスト近く、ラストの行動の動機がどうにも薄い。
彼が発する切なる叫びのセリフ=動機となってしまっていませんかね?
なぜそこまで想うことになったのか?・・・そここそ書き込まないと。って想うのです。

この映画は息子の成長物語でもあると思うのです。
ラストなんてその結果ですよ。
でも、前述の薄さが説得力の少なさを生んでいると思います。

残念。