家族の団らんに突如持ち込まれた事件。外界の他人事だと思っていたその事件の当事者が自分だったら。あの日の記憶が、あの日の行動が、最悪の形で目の前の事件と結びつく。
そして、たった一本の電話で覆る現実。人は皆、自分に都合の良いことばかりを真実として飲み込む。誰もが自覚のないまま、誰かの苦しみに加担しているのかもしれない。不都合な真実の行き着く先。静かだが鮮烈な幕引き。まんまと引き込まれた。
「追い詰められた人々は今も我々に残されている。彼らの人生、希望、恐怖、苦しみや幸せのチャンスは、我々に懸かっている。」