ゆき

輝ける日々に(『サニー』ベトナム版)のゆきのレビュー・感想・評価

4.0
夢は生きる糧

韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のベトナム版リメイク。
2000年。母親を見舞いで訪れた病院、そこで見かけたのは高校時代リーダーだった旧友の姿だった。末期癌と戦う彼女の願いは「荒馬団」の再集結だった。

元作品は大号泣。日本版は未鑑賞。
国を越えて描かれる友情と人情物語は原作同様、笑って泣いてスッキリする120分。
暴れ馬たちの甘酸っぱい青春は懐かしさもあるしエールにもなる。
聞きなれない唄達が彩る感情はとても豊かで多幸感でいっぱいになる一作でした。

ベトナム版の時代設定は1975年と2000年。
この時代の設定理由としてベトナム戦争が終結した1975年は若者たちが夢を持つことができるようになった最初の年だからだと上映後のQ&Aセッションで監督さんの貴重なお話も伺えました。
生活環境も変わり2000年で描かれるベトナムの地域格差。
あの頃描いていた未来の私たち。真逆かもしれない、立場は逆転かもしれない。
けれど一緒に笑っていた過去は変わらない。
韓国版をまた観たくなりました…!
ゆき

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