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鬼戦車T-34のShinMakitaのレビュー・感想・評価

鬼戦車T-34(1964年製作の映画)
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「レジェンド・オブ・ウォー」公開記念で、以前DVD購入時のmixi日記を再録↓


1942年6月。ナチス親衛隊が運営する捕虜収容所には多くのソ連兵が収監されていた。非道な所長は、接収したソ連軍戦車T-34に捕虜たちを乗せて走らせ、大砲の的にして楽しんでいた。捕虜たちは毎日砲弾で吹っ飛び、あるいは大破した戦車から飛び出しては機銃掃射を浴びて死んでいく。ある者たちは戦車のエンジンにガラスを混ぜて故障させ、的になることから逃れようとするが、当然露見し処刑されてしまう。そんなある時、イワンという兵士が戦車T-34に乗り込むことになる。イワンはやる気のない捕虜仲間とは違い、整備を万全に行った上で大砲演習場へと出動する。弱点である脇腹を見せず、T-34を大砲隊と対峙させるイワン。そして大砲のタイミングに合わせてハッチから煙を出して被弾を装うと、まんまと演習場から脱走してしまう。弾薬ナシ、燃料も少ない状態で逃げ出したイワンのT-34は、果たしてどこに行くのか…


「鬼戦車T-34」。廉価になったニューマスター版を購入しました。


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ロシア製プロパガンダ映画であることは否めませんが、アメリカンニューシネマ的な話でもありますよね。抑圧から逃げ出した男たちが咲かせる最後の徒花。T-34乗員たちが…若者アリョーシャ、悲観的な〈ノッポ〉、パリっ子のジャンなど、個性的なのも面白いです。そして切なすぎるラストも見事。オススメです!
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