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蜜蜂と遠雷の821のレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.5
劇場鑑賞逃してた本作がアマプラに入っていたので鑑賞。映画館で見とけばよかった😞極上のピアノ演奏シーンばかりで、あわよくば極音上映でぜひ観たい作品でした。

数年前に原作を読んでいるのですが、原作はとても長くて描写に優れていて、文字を目で追っているだけでは普通聴こえるはずがない音楽が頭の中で鳴っているような作品。心理描写もとても細かくて、登場人物の葛藤や心情の移り変わりも多く、2時間の映画では収められないくらいの要素が詰まっていました。(うろ覚えですが。)
その原作のイメージを引きずったまま映画を観ると、「あっさり終わったな〜」感は否めませんでした。でも、やっぱり演奏が実際に聴こえる体験は何にも代え難い。特に本選のシーンは、オーケストラの演出と相まって全身鳥肌が立ちました。やっぱり音楽映画好きなんですよね。

登場人物のキャスティングもイメージどおりでよかった。特に風間塵!あまりにも「天真爛漫な天才」なイメージそのままだったので驚きました。ほんでエンドロール見て納得。「鈴鹿央士(新人)」って…彼俳優デビュー作、本作やったんですね。オーディションで新人起用って、やっぱり原作に沿ったイメージどおりになるからいいなあ。楽しそうにピアノを弾いている画がとっても印象的でした。
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