このレビューはネタバレを含みます
すっごいぞ……
最初は「この映画、思ってたより見やすいな〜」ってくらいだったんだけど、どんどん引き込まれたわ……。
予告から受ける印象は、
復活を懸けるかつての天才少女
年齢制限ギリギリサラリーマンピアニスト
若手のホープでクラッシック界のプリンス
突然現れた常識外れのピアノ少年
の4人がピアノコンテストに挑む！交差する人間模様の果てに勝つのは誰！？
みたいな感じなんだけど、この映画、見てみりゃ趣旨が全っ然違う！誰が勝っただとか4人のバックボーンがどうだとか、この映画の本質はそこじゃない。
『音楽を映像で表現する事に挑戦した』ってところだと思う。
その為のコンテストシーンであり、回想シーンであり、キャスティングであり、ストーリーだった。
それがまた、音楽を映像で表現する事を邪魔してない。すごい。
原作が本屋大賞獲った時、「文章で音楽を表現する事に成功した！」ってよく言われてたけど、この映画も映像で成功してると思うな〜。
もちろん演奏シーンも音もちゃんと流れてるんだけど、同じ曲を何にも見ずにただ聴くより、この映画を通して聴く方が何倍も感性揺さぶられる気がする。良かった〜。
キャスト、良かったね。音楽を邪魔してない。特に主要の4人、みんなぴったり。
てか鈴鹿央士くんはこの役をする為に俳優になったのかってくらいハマってる。顔が可愛い。君は絵本から出て来たのかい？
松岡茉優、凄いね。栄伝亜夜だったね。
森崎ウィン、演技上手くなったよね。
てか、亜夜とマサルが本選前に階段で励まし合うシーンと最後の練習するシーン、めっちゃくちゃ素敵。男女があんなに美しく、清廉に心通わせる事ある？この2人が演じてくれて良かったーって心底思った。
松坂桃李、ハマるよね。こういう苦悩に満ちた役。最後は幸せになれない者の諦めと、選ばれし者へ向ける羨望の眼差し。これぞ松坂桃李ですよ！！！！
いや〜、ほんと今まで見た事ない感じの映画だったー良かったー。
亜夜が本選前、明石の前で泣いたのは何でだろう？泣いた理由はいまいち分からんけど、泣きたくなるのは分かるかもなぁ。
最後、音楽の神様に再会できて良かったね。この瞬間の為に生きてきたんだもんね。松岡茉優、まじで栄伝亜夜だった（2回目
