NonCorleone

僕たちは希望という名の列車に乗ったのNonCorleoneのレビュー・感想・評価

3.8
彼らに革命が起きる。

社会主義国であった東ドイツが舞台。主人公である進学クラスの生徒たちの心の中に民主主義の概念、社会主義への疑問が生まれ始める。
でもレ・ミゼラブルのように民衆を巻き込んで革命を起こす訳では無い。ただひたすら、生徒たちは自分自身と向き合う。18歳という大きな節目を迎える時に、彼らはどんな決断をするのか。

とにかく、今観るべき映画だった。それは、僕の年齢のこともあるし、現在の社会情勢のこともある。
中学生までの僕は、現在に満足していて、いわゆる右翼的な考え方だった。でも高校生になり、映画や文学(特に安部公房)に触れるうちに、「良識派」な自分が嫌になってきた。そしてこの映画を観て大きく決意した。香港で、若い人々が一丸となって権力に歯向かう姿が本当にカッコよく感じた。

今も昔も、どんなことにおいても必要なものは若い力だ。
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