もちもち

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

火山の噴火で島を追われた恐竜達が世界中に放たれてから4年、クレアとオーウェンは恐竜の保護活動を続けていた。ある日、彼らが子供として面倒を見ていた少女メイジーが誘拐される。メイジーの手がかりを追うクレアとオーウェンは、恐竜の研究を進めるバイオテクノロジー企業、バイオシンの巨大な陰謀へと踏み込んでいくこととなる。ジュラシックシリーズとしては6作目で完結作。1作目の主要キャストであるグラント博士、サトラー博士、マルコム博士も登場し、シリーズの集大成として多種多様な恐竜達の姿も見られる。恐竜達と共存することになった社会の様子もたくさん描かれ、これまでのシリーズにはない新たな絵面の面白さはある。イタリアの街中でラプトルとバイクで追いかけっこするシーンとかは割と迫力あって楽しい。ただ全般的にストーリーに乗れなかったのが正直なところ。恐竜がテーマではあるんだけど、バイオシンの陰謀が軸にあり、そこを探る3博士のストーリーとかが並行して進み、クローン人間であるメイジーの物語とか、厚みは出るんだけど、もっとモンスターパニックにフォーカスした形が好きだなーと。ジュラシックパークの面白さはやっぱり恐竜に襲われる恐怖の部分にあると思うし、振動するグラスの水だったり、腹の中から鳴る携帯電話だったり、そういう描き方の部分にこだわった怖さがもっと見たかった。せっかく人間社会に恐竜がいるのだから個人的にはそこでもっと怖さを描いてほしかった。まあかなり出しつくしちゃった感はあるから中々難しいのだとは思うけど。細かいとこだけどCGの恐竜に比べて人形の恐竜の人形感が違和感あったのも気になった。ただ、やっぱり気軽に見れるし、大人になっても動く恐竜の姿にはワクワクするし、それなりにいい映画だとは思う。
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