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ウエスト・サイド・ストーリーのtottsunのレビュー・感想・評価

4.5
「ウエスト・サイド・ストーリー」🎬9
1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、一瞬で恋に落ちる。その禁断の恋は、多くの人々の運命を変えていく。
1961年の名作をスティーヴン・スピルバーグが再び映画化すると知った時は衝撃が大きすぎて情報が全然頭に入ってこなかった。
(私の「ウエスト・サイド・ストーリー」に対する想いは「ウエスト・サイド物語」のレビューを見ていただければよく分かるかと…)
初めて予告を見た時はトニー役のアンセル・エルゴートにしか気付けなかったほど。
それほど、なぜ?、今更?、大丈夫なのか?と心配続きでソワソワした。
ソワソワしつつも気になるから情報を得ていくと、アニタ役が「ザ・プロム」のアリアナ・デボーズだっていうし、まさかの1961年版でアニタを演じたリタ・モレノが齢90前にして出演してると知り本当に驚いた。
個人的には予告を見ただけではアンセル・エルゴートがトニーのイメージ皆無で本当に心配だった。
確かに、1961年版も時代的にはしょうがないのかもしれないけれど…歌の無断の吹き替えがあったり、白人の人たちがメイクをして演じてた。というような問題があったから、スピルバーグがそれを改めて払拭して描きたいって思ったのも分かる気がする。
観ずに否定はできないと思って、今日にターゲットを絞って仕事終わりにIMAXで鑑賞を決行した…
正直、胸が高鳴って、打ちのめされた。
今も頭の中で色んな曲がひっきりなしに流れ続けてる。
アンセル・エルゴートよ、微妙。とか思っててごめんね。
リタ・モレノの前でアニタを演じたアリアナ・デボーズもプレッシャー凄かっただろうに…素晴らしかった。
そして、リタ・モレノ!
90歳もの年齢を感じさせずにドクの妻である
バレンティナを演じて「somewhere」を歌った時は本当に胸が苦しくなった。
あとね、個人的な贔屓としてベビー・ジョンがめちゃくちゃ可愛かった!パトリック・ヒギンズという役者さんについて調べたかったけど作品リストに名前なかったから今後が楽しみ。
演出も丁寧にされていて、衣装の色でジェット、シャーク分かりやすく分けられ、マリアがだんだんトニーに染まっていくのを衣装でも裏付けされてる。
1961年版で充分完成してると思ってたけど、「アメリカ」のシーンとかは今作の方が街中の人々巻き込んでる雰囲気で楽しみつつ深みが与えられたかな。
シャークのみんながスペイン語を話しして移民と強く印象づけられたのも良かった。
他にも語りたいことはいっぱいだけど…
私は観て良かったよ!
ストーリーも結末もちゃんと知ってるのに涙しちゃうんだもん。
私的には☆☆☆☆.5かな。
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