スピルバーグファンは必見!
25歳で「激突」で衝撃なデビューをした監督も75歳。若手に負けず、その手腕は健在です。
本作は、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を基に、移民の若者たちの対立とマリアとトニーの恋を描いた作品です。
スピルバーグ監督が子供の頃から「ウエストサイド物語」のサントラを良く聞いておりリメイクをするのが夢だったと語るように、オリジナルを崩さずに描かれています。
映画の背景には、人種差別の撤廃に向けて揺れ動く激動の時代という事が前提にあり、日本人には理解できない根深い社会的問題が含まれています。
「グレテストショーマン」「ラ・ラ・ランド」を期待して観に行っている方は肩透かしをくらうかもしれません。
ただ、踊りのシーンは色鮮やかにダイナミックにアレンジされて期待を裏切らないでしょう!オープニングの登場シーンからダンスパーティー、NYの街中で女性達が踊る”アメリカ”。
そして一番の見所は、”トゥナイト”。
オリジナルを見事に再現したセットで、見ているうちにオーバラップする程、胸を打たれる感動的なシーンです。
エンドクレジットに音楽コンサルタントにジョン・ウィリアムズの名前があったので、映画の所々にリズムの刻み方などアレンジが入っていて面白い。
カメラワークも往年のスピルバーグ監督作品にみられる迫力のある映像も楽しめます。
ちなみに奥さんは、踊りのシーンは楽しかったみたいですが、点数は3.5点と辛めでした。