今泉力哉監督 2021年度作品!
父の再婚による新たな家族との生活に戸惑い、複雑な環境のせいで早く大人にならざるをえなかった少女の成長を描いた作品。
タイトルの意味が読みにくく意味がわからない。
造語かと思ったら映画を見ればわかったが、まずは、ここから紐解きをしておかないといけないでしょう。
”かけそき”は”幽き”で意味は、光・色や音などがかすかで、今にも消えそうなさまのこと。
”サンカヨウ”は、
花の種類で”山荷葉”と書き、見たことがないが、小さな白い花を咲かせて雨に濡れると透明になる花だそうです。
”山荷葉”は、葉っぱが成長していないのに、花が咲きに咲いてしまうこともあるそう。
まるで主人公の心情をタイトルにしているんですね。
主演は、志田彩良と鈴鹿央士。
名前を見ただけでは分からなかったが顏を見れば一発で分かった。
阿部寛主演の『ドラゴン桜 2』で特別進学クラスの秀才役を演じていた2人でした。確かに主演の志田彩良は上手かったので印象に残っている。
井浦新や石田ひかりが主人公の父親、母親役。
主人公が高校生ということで、今回はどうしても親目線で見ていました。
突然父が再婚することになった主人公の揺れ動く気持ち。
新しい母親と実の母親との接し方や距離感。連れ子の4歳の妹が出来たこと。
親って子供のことを分かっているようで、実はわかっていなかったり。
子供も親の目に見えるところはしっかり見ているが、目に見えないところは勿論、わかっていなかたり。
子供にとっては、親が近くにいて、悩んでるいる時や困っている時は、いつでも相談できる立場であることが重要なんだなぁと。
ちなみに”山荷葉”の花言葉は「親愛の情、幸せ、清楚な人」だそうです。
今泉力哉作品は3本目ですが、映画館の静かな雰囲気の中で集中して見た方が世界観にどっぷりつかれるので、いいように思います。