家内は開始10分から涙腺崩壊!
普段は映画でも、ほとんど泣かないのに、涙腺のツボがはまったのか最後まで泣いていました。
本作は”情熱大陸”でアカデミー監督の藤井道人監督を取りあげられ”今、一番撮ってもらいたい監督”と呼ばれ、20本先まで予約で詰まっているそうです。
撮影現場では一切妥協を許さず、納得するまでリアリティを追求しテイクを繰り返す。ダメな場合でも高圧的にならず、役者に寄り添い一緒になってベストな方法を考えていくスタイルを貫いている。
それが俳優やスタッフからも絶大な信頼を得ているそうです。
そのこだわりどうり、普通では気にしないシーンも細かく演出され、決して泣かそうとしない自然体の映像表現が反対に泣けます。
過剰演出がない分、「糸」のような大きな盛り上がりはないので、それを期待しないで見るのがいいかと思います。
比較するなら「糸」は”動”に対して「余命10年」は”静”。
舞台挨拶の際に、原作者の家族から小松菜奈に手紙が届くサプライズがあり、涙がこぼれたというネットニュースを見ましたが、完全に役に入り切っていたからこそ、そのようになったのだと思います。
坂口健太郎は「婚姻届に判を捺しただけですが」でもそうでしたが、ちょっと気弱そうな役が、どことなく似合っている。
出演者も山田武志、黒木華、King Gnuのボーカルの三浦アキラ。
ベテラン陣はリリーフランキーに 松重豊と個性豊かですが個性をあえて押し殺しているところが又リアルでした。