nhr703

ウエスト・サイド・ストーリーのnhr703のレビュー・感想・評価

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予備知識ゼロで観賞。
単純に圧倒。歌、ダンス、音楽。どれをとっても素晴らしい。日本にもミュージカル映画はあるけど、邦画でこういう作品作るのって難しいんだろうな…とも思わされてしまった。テクニックとかじゃなくて、次元が違うパワーというのだろうか。肌でビリビリ感じた。

マリア、ビジュアルはめちゃ可愛いんだけど結構トンデモなキャラでツッコミせざるをえない。笑
ケンカを止めてって言ったり、やっぱり行かないで、って言ったり、なんなん?笑
あなたのお兄さんの話だし、そもそも警察呼んでください……。(というとお話にならないのはわかってるんだけど)
挙句の果てにお兄さん殺した彼氏宛に伝言を頼むのが姉のようなお兄さんの妻同然の彼女ってどうかしてるとしか言いようがない、、笑

対してアニータの気高さ。際立つよね。美しかったです。いちばん印象的なミュージカルシーンもアニータが目立つアメリカだったかも。(対抗ダンスも甲乙つけ難い)アメリカであんな風に歌いながらも、最後に「プエルトリキャーナ!(私はプエルトリコ人よ)」と叫ぶシーンは色々な想いを感じて心が痛かった。

ただの悪友かと思ってたリフが、トニーの気持ちを察して最終的に「こいつは喧嘩しない」って仲裁に入った時の表情が絶妙すぎて、なんて上手いんだ……って心から感激した。あの表情だけで何も説明しなくても伝わる。

あくまで主演はトニーとマリアなんだけど、2人が割とペラペラ()というか盲目的な分、周りのキャラクターの魅力が際立つのはあったと思う。ヴァレンティーナも実に良かった。

で、キャラクターやミュージカル部分が素晴らしいのに引けを取らないくらいカメラワークやセット、照明が素晴らしい。あの世界に没入できるのは舞台装置が完璧に効いているからこそ。ライティングが印象的なシーンがいくつもあった。

音楽が本当に素晴らしいので絶対に音響施設の整ったスクリーンで見てほしい!


ベースがロミジュリってそういうことか〜。そりゃハッピーエンドじゃなくて悲劇だわ。バルコニーを彷彿させるシーンでようやくわかった。
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