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キャッツのrage30のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
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舞台『キャッツ』の映画化作品。

噂はかねがね聞いていましたが、確かにこの異様なビジュアルには違和感を感じましたね。
単純に可愛くないというか、はっきり言って、気持ち悪い…。
ミュージカルであるにも関わらず、キャラクターを愛でられないのは、かなり致命的な弱点ではないでしょうか。

また、ミュージカルシーンが中心で、ドラマパートがほとんどないのも辛い部分。
もうちょっと物語があれば、作品に入っていけた気もするんですけど、話やキャラクターがよく分からないままにミュージカルが進行するので、かなり置いてけぼりを食らいました。

肝心のミュージカルシーンも、さして面白くないというか、退屈。
基本的にセットの中で踊ってる俳優を映してるだけなので、もっとCGを使ったり、アクションシーンを増やしても良かったかもしれません。

映画の文法で作られていない…舞台の文法のまま映像化した作品なので、普通の映画だと思って見ると、かなり面を食らう作品である事は間違いないでしょう。
舞台版のファンだったり、ミュージカルのファン以外には、あまりお薦め出来ない作品です。
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