このレビューはネタバレを含みます
欲深くて愚かな人間の滑稽さを描く
ウッディ・アレン監督の
センスが光ります🤩
テニスの試合中
図らずもネットから跳ね返った（コードボール）が
相手のコートにポトリと落ちることがあります
ベースラインに構えている相手選手は
これを返すことが出来ない為
相手選手にとっては非常に
アンラッキーなポイントとなります
逆にコードボールが
自分のコートにポトリと落ちてしまった場合は
自分にとって
アンラッキーなポイントとなるのですが
この作品のラストで
川に放り投げたはずの老女の指輪が
コードボールよろしく
欄干から跳ね返って川の中ではなく
地面に落ちました
なんとこの指輪によって
クリスの罪は麻薬売人の罪として
片付けられる事に…
待ち望んだ赤ちゃんも誕生し
邪魔になったノアも居なくなり
幸せな人生を歩んでいくかの様な
ラストシーンだけれど
彼はこれからも
奥さんや子どもを裏切ったり
自分の欲を満たす為に
誰かを弄んだり傷つけていくのだろう
目の前の自分の幸せに気付く事がない彼に
心の平安が訪れる事はないだろう
やっぱり地面に跳ね返った指輪は
クリスにとっては
アンラッキーだったのだと思う😣
