海辺の町を舞台に男女の出会いと別れを描く
アニメならではの豪快かつ湯浅監督ならではのデフォルメの効いた不思議な世界は健在
本作は監督のフィルモグラフィーからすると異色のストレートなデートムービーになっている
前半部は海辺の町で働く消防士とサーフィンに熱中する大学生の運命的な出会いで幸福感に溢れている
恋人が海で亡くなってからは
恋人には会えるけれど、直接触れることは叶わない
それでも構わないという強がり混じりの作られた幸福感が痛々しい
前半と後半を
明暗ではなく
明明で描いたからこそ生まれた痛ましさだと思う
完成度はもちろん高いのだけど
『マインド・ゲーム』超えの強烈なトリップ描写とぶっ飛び世界観・ぶっ飛び展開を期待していたので次作に期待します