ルチル

SHADOW/影武者のルチルのレビュー・感想・評価

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)
3.8
久しぶりの張芸謀監督作品。LOVERS、HEROの主要スタッフと再び製作、三国志のエピソードをアレンジした武侠もの。

過去の両作品は鮮やかな色彩をストーリーのアクセントとした演出で衣装をワダエミが監修していたけれど、今回は一転してモノトーンの世界。

陰陽五行の水性で火性の敵の刀を制すると、傘を使った武術を駆使する。
その為ずっと雨が降りしきっていて、映像は幻想的で情緒的で美しかったけれど、役者さんは大変だったろうなー。

傘を改良した武器や敵方の鉄の鎧などガジェットも凝っていて、コマ割りのせいかな、兵士たちの戦い方のせいかな、途中から少年マンガを読んでる気分になる。

展開も二転三転、最終的に酷いやつばかりだったが、大陸の権力闘争とは過酷なんだなと思った。ストーリーは結構シリアスだった。

主演のダンチャオが一人二役、体重20キロをコントロールしたとか。同じ人に見えない!

途中から奥さんが大塚寧々、王様がクドカンに見えて困った笑

張芸謀って巨匠だと思うんだけど、それでも公開からあっという間に短縮上映になってしまうから油断できないー。
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