じぬ

私、オルガ・ヘプナロヴァーのじぬのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー:★★★★☆
世界観 :★★★★★
映像 :★★★★★→若干ウェス画角み感じた
キャスト :★★★★☆
音楽 :★★★★☆→ほぼ無音、生活音のみ

念願の!!!!!!!!!私オルガ!!!!!!!!!
ゆれる人魚みてから、数年間ずっと「日本でやってくれ」と願ってた本作!!!!!!!!叶った!!!!!!!!!よくぞ日本公開踏み切ってくれた!!!!!!!!!
でもまだ札幌上映決まってない!!!!!!!!どうせAWA展やルーブル美術館展行くんでしょ!?!?!?!?なら東京でみればいいじゃない!!!!!!!!!!ということでみてきた

ゆれる人魚ほどハマらなかったけど(だからパンフまでは買わなかった)、それでもやっぱよかった。私好みだった。
まあ実際にあった残虐な事件だからね、「私好みのいい悲劇」と言っていいのかって言われたらそれは違うよね

全体的には、「静かなる叫び」「アゴーストストーリー」「ダンサーインザダーク」と似たものを感じた。とくに、終わったあとの余韻はアゴーストストーリーとおんなじものだった。無。無を楽しみたい。イヤフォンの音楽が耳に入ってこない
BGMがほぼなかったのと(ダンスの音楽だけ)エンディングがなんにも音なかったからなんだよなー。オルガの最後の叫びが、この映画の最後の声。
登場人物もあまり声を荒げないから、なおさら最後のオルガの叫びがより強調されて、耳に残ってしまう。場面も場面だしねー。

静かなる叫びみは「モノクロ」と「BGMなし」、ダンサーインザダークみは単純に「独房〜処刑シーン」ね。笑

嘔吐シーンとかセックスシーン普通にあったけど、モノクロだからか全然生々しく感じなかった。生々しさだけで言えばゆれる人魚の方が感じた。(ゆれる人魚も親指のオモチャ感あったけど笑)
オルガが「他人を無機質としてみるようにした」みたいなセリフを言っていたけど、モノクロにすることで我々鑑賞者もオルガ視点で登場人物を無機質だと感じられるようにしたのかなーとか思ったり。

この映画独特の手法ってのは、なんていうんだろ、いい意味でストーリー性(起承転結?)がなくて、オルガの残酷で、だけど当たり前になってしまった日常を淡々と切り貼りしてるって感じ。でも思ったより退屈ではなかった。
それもあってかさ、この映画をみて感動は生まれないんだけど、妙なリアルさとか、第二のオルガ(=「いじめられっ子」、原語忘れた)が身近にいるんじゃないかとか、そんな気にさせられる。
とくに、オルガがトラックで轢いて、捕まるまでは呆気なかったなあ〜。でもそれがいい意味で裏切りだった。よかった。
でも、まさか処刑されるまで描かれるとは思わなかった。トラックで轢いて終わりかと思っていたので…

オルガ役のミハリナオルシャンスカすごかったー!!!ゴールデンの時とは別人!!!!!!猫背で、不幸で、何もかもがどうでもよくて。
あの目力のあるミハリナオルシャンスカの、覇気のない目はびっくりした…!
マルタもいたね🥹でも結局何役かよくわからなかった🤣
正直、同世代っぽい女性の登場人物が多くて、モノクロだから余計に誰が誰だかわからなくなりました😂

総評
とてもよかった。私は好きだけど、リピはギリないかなー。無の余韻より、感情を大きく動かされたい派なので(ゆれる人魚やダンサーインザダークは感情がめちゃくちゃになったのでとても好きなのでした)
ただ事件については、ネットの解説やwikiなのでめちゃくちゃ知りたくなったので、この後復習します
じぬ

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