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私、オルガ・ヘプナロヴァーのYのレビュー・感想・評価

3.9
救いゼロ。Zero〜。実話だからというのもあるのだろうが、邦画だと変に感動だの同情だの要らん要素をぶっ込まれるものだがこの映画にはそれが一切なく、容赦ない。

まぁ、簡単に言うと「女版•無敵の人」の話です。それが何十年も前からいたんだよっていう。

本人なりに努力してるのに一向に状況が良くならないオルガのことは気の毒だし不運だとは思うが(親が甘やかすことしかしない割に妙な所で見放したり、最悪のタイミングで変な精神科医に出会ってしまう等)、彼女は彼女でいつも甘えと他責が半端なく(精神病と人格障害を併発していたのかなぁ)、生きにくさと言えば聞こえはいいがそういうのに割と理解ある自分でも「お前もうちょっとやりようあるやろ」と思ってしまった。

あと「死刑になりたい」→いざ死刑になると「死にたくない」ってのは、古今東西無敵の人共通なんやねって思った。だから無敵の人になりかけの人、これを観るといいと思うよ。自分を客観視して無様と思えたら抜け出せるさ、きっと。
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