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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのnekokatzのレビュー・感想・評価

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最近の映画記録、昨日見た「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のこと。IMAX版を鑑賞。
スコセッシ監督の新作で、なんと3時間26分もある。
長尺だが、ダレずに見れる。けっこうよく出来てますよ。
(だがトイレは事前に済ませておくべき)

1920年代、ディカプリオ演ずる主人公は第1次大戦の従軍から帰還し、オクラホマの叔父の家に身を寄せる。
そこでは先住民オセージ族の居留地に原油が採掘され、部族に莫大な富が生まれていて…という概要。
この映画のディカプリオ、とにかくボンクラなのです。そこが面白い!

冒頭、デニーロ演ずる叔父に「お前は本は読むのか?」と問われ、「字は読めるぜ」と返すあたりから片鱗がある。
どんな時代に生きていて、どんな悪事に片足を突っ込んでいるのかを気にしない、というか知りたくないまさに「凡庸な悪」。
「話を聞いてるが理解してない」時はイイ顔してるよw。

映画の後半はフーヴァー率いるGメンたちが、デニーロを訴追するための証人として白羽の矢をたてる。
だが、このボンクラ主人公は「味方にすると怖いヤツ」なので、ババ抜き状態になってしまう。
前半、中盤、後半と、モードが掴み所なく変わる妙な映画だなとも思った。
お薦めです。
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