RYUYA

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのRYUYAのレビュー・感想・評価

4.0
20年代のオクラホマ。石油が沸いて財力を得た先住民族と、欲望に満ちた白人男性たち。民族を超えたマジの愛で結ばれたある夫婦と、その周りで起きる先住民の連続殺人、土地の有力者の暗躍。FBIの介入を機に、やがて全てが結びつく、クソおぞましき3時間半。偉大なる“父”と、愛する人の間で揺らぐ主人公をレオ様が情感たっぷりに演じていて、善人ヅラした支配者をデニーロが。この組み合わせでもう間違い無いんだけど、尺がヤバすぎ。ファンでも怖気づいたけど、さすがのスコセッシ。退屈させないんすよね...。ってかむしろ3時間半もやった後に終盤の「まさかの演出」で色んなことを省略してくるからビビった。本来もっと長いんじゃんこの話ってことだもんな...。

何が間違いか、それすらもまだ知りもしない人々を服従させ、支配する。
日本のエンタメをグラつかせるあの重大な問題にも通ずる、この非常に陰湿な蛮行の歴史。言い方が合っているかは分からないけど、観てよかったと思う。重厚。ただ、すごいストレス。ハゲるわ。
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