きゅう

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのきゅうのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

見事

鑑賞前は長すぎと思っていたけど、素晴らしかった。あっという間というよりも、しっかり3時間分の長さは感じるが、ちゃんと面白かったという印象。

オセージ族に関して不勉強だったが、映画内である程度わかるように作られていた。
説明がただの説明にならず、上手い。

あの世の表現も好き。お母さんが死んでしまったところ。

若い頃のキラキラしたディカプリオより、最近の情けないボロボロな役を演じる彼が好きなのでよかった!

リリー・グラッドストーン、セリフは少ないが目で語る。存在感があってすごい役者さんでした。

デニーロのゲス役も良い。流石です。

ラスト、監督が出てきたのも良かった。
監督自身は誠実に事実に向き合って制作していることは伝わってきたが、映画にすることで消費していると言われてもおかしくはない。そのことに対して自覚的で皮肉めいた閉じ方で、スコセッシらしいとも感じる。

最後もオセージ族の儀式?で終わらせたのも良かった。もちろんオセージ族がどう思うかはわからない(実際、賛否どちらの意見もあるみたい)
映画としてのクオリティと、事実への向き合い方、両立することはとても難しいと思うが、個人的にはいいバランスで作られていたと感じる。
きゅう

きゅう