MALPASO

シベルのMALPASOのレビュー・感想・評価

シベル(2018年製作の映画)
4.2
フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、トルコ映画。
@東京フィルメックス

チャーラ・ゼンジルジ、ギヨーム・ジョヴァネッティの男女が監督。

狼を狩るため、毎日山に出かけて行く主人公ジゼル。彼女は言葉を発することができず口笛で会話する。障害を持っていることから村人からもいじめられている。ある日、山でひとりの男と出会ったことで、家族や村に異変が生じ・・・。

差別を受けながら、自分の生き方を貫く主人公。村社会の悪い部分が描かれる。実際の住民が村人役で出演しているそうですが、みなさんがうまい。

口笛で会話するという独特の雰囲気の中、これから何が起きるのか想像できないままに前半部が過ぎていくが、面白かった。女性の自立や社会に潜む問題を盛り込んだ傑作!

主演のトルコの女優ダニエル・センメズ。演技も素晴らしいが超美人。上映後に写真撮ってもらっちゃった。

監督いわく、アニメファンで影響を受けていますということで、「もののけ姫」に影響を受けていることは確実。

同様に少女たちの目を通して女性への偏見を描いたトルコ映画「裸足の季節」を思い出した。
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