あびる

惡の華のあびるのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
5.0
中学生特有の目も当てられないイタサを「中二病」とくくってしまうのは簡単だけど、そのイタさって物語をつくるうえで大切な要素で「中二病」と括るのはもったいないなと思いました。
僕は実際に自分だけは特別だと感じていたかった当時と今とでは根本ではなにも変わらない気がする。中学時代の自我意識をずっと引きずってる人にこそ刺さる映画かもしれない。

ボードレールを読んでるから自分は特別だと思っていたけど本当はそんなことなくて、中身のない空っぽ人間だと気づいた時の絶望は理解できる。難しい本を読む初期衝動は大抵そんなもんだと思う。けどみんな大抵意外と空っぽ人間でそんな自分たちを救うのも文学だと思います。
自分が生きていける場所は「あちら」にあって今ここにはないのではという願望も分かるし、「あちら」なんかない現実を受け入れていく春日とどちらとも分からない仲村さん、、、がんばれ仲村さん、、

二時間ですべて詰め込むのは無理があるのかなとも思ったので漫画買いました。読みます。

井口監督のスローモーションでブルマの躍動を捉えるフェティシズム、玉城ティナのおおきすぎる目玉、筋肉少女帯
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