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インソムニアのmanamiのレビュー・感想・評価

インソムニア(2002年製作の映画)
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クリストファーノーラン監督、2002年の作品。
とある田舎町で少女が殺害される事件が起き、その捜査のためにウィルドーマーとハップエックハートという二人の刑事が派遣されてくる。殺人の謎に迫っていたはずなのに、不幸なタイミングからなんてこったい展開に。おまいう祭り状態の刑事役アルパチーノは、なんとも情けないところが、なぜだかなんだかかっこいい。
嘘に嘘を塗り重ねて、罪に罪を積み重ねて。ひたすら行き止まりに向かって進み八方塞がりになっていく様に、こちらまで動悸がしてくるわ。罪の意識が猜疑心を増幅させていく表現が凄まじい。
捜査線上に浮かんでくるケイの恋人ランディ、親友タニヤ。そして彼女と交流のあった小説家、ウォルターフィンチ。
ロビンウィリアムズとアルパチーノとのシーンでは緊迫感・緊張感に場が支配され続ける。執拗にインサートされる記憶の断片のようなカットの数々はノーランみ全開。
OECD加盟33カ国を対象とした調査によると、日本人の平均睡眠時間は7:22で、世界で最も短いと言われているそう。睡眠って大事よねぇ。あの彼も、白夜に悩まされたりしてなければ、あんなことにはならなかったのかなぁ。

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