とらキチ

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのとらキチのレビュー・感想・評価

4.0
劇場公開時鑑賞しましたが地上波TVにて再鑑賞再レビュー。
老人擁護施設を抜け出したダウン症の青年とツキに見放され落ちぶれた漁師が出会い、意気投合する。そんな2人と、もう1人が加わってのロードムービー。アメリカ南部の湿地帯を舞台としていて、まさに現代版「ハックルベリー・フィンの冒険」の趣き。
「友達は自分で選べる家族なんだ」このセリフ通りの、3人が醸し出すほのぼの空気感がとても良い。不穏かつ王道ストーリーでありながらも、リアルとファンタジーの塩梅が絶妙。特にダウン症の青年ザックが憧れ続けた“ソルトウォーター・レッドネック”のもとにたどり着いてからの展開が最高。やはりプロレスは人生であり、プロレスは人生を変え得る。全ての人間が等しくプロレスラーになれるし、そこにはハンディキャップなど存在しないのだ。
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