このレビューはネタバレを含みます
お気に入り特捜部シリーズ④
今シリーズもカールとアサドコンビが見せ
てくれる鋭い勘と友情に胸が熱くなる。
アサドの移動に背中を押すカールだったが
複雑な胸中が2人にはあった‥
そんな2人はある事件を捜査する事になる。
設計とは違う間取りを調べる為に業者が壁
に穴を開けたら、なんと三体のミイラが発
見された。そのミイラは男性器や女性器を
切り取られていた。
調べていくうちにとんでもない組織犯罪が
露呈していく、昔、弱者や移民者などに行わ
れていた強制不妊手術を行う女子収容所の
存在と関係者たちが浮かび上がってくる。
カルテ番号64が紐解く過去から何が見えたのか?
強制不妊手術は1960年代に実際行われていたと
される実話の話だそうだ。
特捜部Qで世界へと発信することにより二度と
あってはならない社会問題と被害者の悲しみを
思う。
北欧サスペンスは哀愁が漂っていて、
決して晴れた日差しは映らない。
白い雪が吹雪く、
古い街並みに風情があって大好きだ。
ハリウッドとも違う、
人の人生の悲しみや喜びや、あるいは惨さ、短さ
をしみじみと感じることができてしまう。
なお、本作の脚本は北欧版ドラゴンタトゥーの女
のニコライ・アーセル氏が書く。
総じて、悲しい、重い、深いサスペンス脚本に
脱帽せずにいられない。