Kedjenou

ノベンバーのKedjenouのレビュー・感想・評価

ノベンバー(2017年製作の映画)
3.3
昔の(18〜19世紀?)のエストニア農村が舞台の物語です。

若い男女の悲恋、アニミズムに満ちた農民の世界、モノクロの映像詩。この三つが並行して展開します。

若い悲恋は、私の歳ではキレイだけどピンとはこないですね、

アニミズムのところは、とても興味深く、お盆みたいな行事とか、森の精霊など、日本人にはわかりやすい感じがしました。

さて映画の一番大切なはずの映像ですが、確かに美しいです。でもきれいなポスターみたいな感じで、なぜかわたしの心に響きませんでした。

この国はIT政府作りが世界で一番進んでる国だそうです。映画で描かれる粗野な農村は、歴史的思い出というよりは観念的な作り物のようです。ナショナリズム的な「歴史の再発見」かもしれません。

観念的なのが悪いわけではないけれど、私を魅了する魔力に欠けていました。
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