コーディー

ブルーアワーにぶっ飛ばすのコーディーのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
3.8
30歳を越え見えない壁に阻まれ何となく閉塞、何となく絶望、更に追い討ちかけるは故郷への笑えない程の嫌悪。引きつる笑顔を引っ提げ日暮れか夜明けかも解らぬダサい自分を彷徨う。そんな砂田を隣で可笑しむ清浦との不思議ド田舎旅が鬱積の根元にやんわり触れる!

仕事も結婚生活も悪くはないが誰にも怒られも褒められもせず孤立したような感覚。他人にも自分にも期待できず遂には疎ましくなる。何があった?な砂田を唯一解してくれる清浦のマスコット的存在感wその屈託のなさは己の客観性を諭してくれる。まず自分のダサさを笑おうぜ!幾らか軽くなるかもね〜

夏帆のやさぐれ感は近寄り難いが心配になる程。半泣きに詰んでるのに一周回って笑えてくる行き場のない心が表情などから確かに伝わる。そんな彼女の横でニヤつくシム・ウンギョン、水と油に見える二人が混ざり起こる調和は妙な安らぎに満ち彷徨う時間も悪くないと思える。三十にして惑っても良いやん!


ずっとハイテンション、カタコト日本語で何にでも興味を示すシム・ウンギョンが超絶可愛い過ぎる!ほんとちょこちょこ子犬のような愛らしさは癒し効果抜群。ますます日本での活躍にも期待したいな〜
あとサラッと登場、伊藤沙莉の田舎ホステス感はもう無敵w