[お遊戯会の録画を見せられても…] 0点
友人が今年のベストに選んでいたのでかなりの地雷臭を押し退けて見てみたがやはり地雷だった、という私の鼻が正しかった証明にはなった。まず映画的な効果を特に使っていない点が気になって仕方なかった。砂地やら川辺やら舞台が変わるだけで映画として特殊なことが何も起こらない。つまり演劇を録画しただけなのだが、その演劇も中々の酷さで、最早お遊戯会レベル。次に歌だが、おじさんと13歳ジャネット(ジャンヌ)の会話で"出たい理由はそれだけか？""いいえ、でも大したことじゃないわ"というのがある。あんだけ歌っといてまだあることを仄めかしたくせに大したことじゃないと言い切る感じがデュモンの映画音楽に対する思いというか考えというかが透けて見える感じがして嫌だった。ジャネットもジャンヌもヘドバンしたくなさそうでウケたが、躍りも魂を震わすには物足りない。ジャンヌダルクがヘビメタで踊ります、っていうパッケージだけで十分だね。一つだけ良かったのは、ヘドバンと背中を鞭で打つ苦行を重ねてるとこすかね。
最後おじさんが馬に乗れなかったのは面白かった。ジャンヌもちょっと笑ってたよね。
