このレビューはネタバレを含みます
戦争に向け、高揚する大衆。
嬉々として兵に志願する若者たち。
再び戦場を希求する老人たち。
死者の声を聴くべきだろう。
死者の黒ずむ顔を見るべきだろう。
戦争を知らない僕たちは、
リアリティを持った映像で、
子供たちを兵士しない、
兵士に憧れさせない、
兵器に憧れない、
戦場に大儀などないこと理解する
大衆にならなければ。
政治は、いつも大儀を口にする。
心地よいレトリックに騙されそうになったら、
死んでいった兵士たちのつぶれた頭と
ネズミに食われる体を思いだそう。
どんな戦争にも、大儀はないことを。
戦場で途方にくれるのは、
いつも、大衆の子供たちだってことを。