MasashiMikame

ホテル・ムンバイのMasashiMikameのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.7
2008年に起きた、ムンバイでの同時多発テロ。高級ホテル、タージマハル・ホテルも、その被害は甚大だった。

このホテルに勤めるアルジュン(デーヴ・パテール)は、二人目の子供が産まれルこともあり、頑張る父さん。働かななければ!働かななければ!ってときに、この事件に遭遇してしまう。そんな、アルジュンと、少年テロリストを中心に、物語は進む。テロリスト側は、神の名の下、確実に忠実に、ミッションを遂行して行く。それが淡々と描かれていて、歯を剥き出したような狂気より恐ろしい。対して、アルジュンや、ホテルの従業員は、ホテルの気品を損なわぬよう、お客様は神様です。の精神を全うして行く。この対比、もちろん、ホテル側の勇気ある対応に、賞賛の拍手なんだけれども、少年兵の揺るぎない、真っ直ぐさも、もちろん肯定は出来ないが否定もし難い。このあたりのゾワゾワした感じが観ていて、かなり気持ちが良くない。

とにかく、映画としてではなく、早く終われ、早く終われと、なんとかなるんだろ!なんとかしてくれ!って気持ちでエンディングを待ち続けた。
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