女性の地位向上活動の歴史をざっくり知るには良いと思った。
ピュアで熱かった時代のまぶしさ。と、その時代の女性差別の酷さ。
現代はかなりマシに。
よくぞここまで進めてくれたと頭が下がる。
演説シーンはどれもとてもかっこいい、あのようなロールモデルが日本にもいればよいのに。いるのに報道されてないだけかもしれないが。
伝記映画としてはかなり凝った作りで、幻想シーンなどちょっと面食らうシーンもあったが、淡々と人生を追うよりは面白く見れた。
時代ごとに役者を変え、それぞれと対話させるシーンは人物理解に効果的だ。
デモ行進シーンの力強さ頼もしさも印象的。日本では平和なデモ行進自体なかなか放送されない。よくトラブルや暴力のシーンは見られるが、デモの中でもそこを選んで放送するのはデモそのものをしてほしくない政府に対するメディアの忖度なのかと思ってしまう。
今は女性だけでなく、マイノリティ全体のムーブメントが起こっている。
しかし今また逆行しようとしているアメリカに、そして日本の相変わらずの家父長制推進の与党の方針に脅威しか感じない。
グロリアスのような映画はもっと見られてほしい。きっと、主張するための知識と勇気が得られるはず、少しでも。
