ゆうゆ

オオカミの家のゆうゆのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.6

めくるめく悪夢の細胞分裂を体感してるような衝撃、確かにアリアスターが虜になるのもうなずけるストップモーションアニメで彩るダークなワンダーランド。ワンショットで展開される70分は廃れたお化け屋敷で心が路頭に迷った時の胸騒ぎにどこか似ていて 閉塞的な空間をバリエーション豊富にめぐるましく流動するおぞましさと耳に残るトラウマ的な音響、目と気持ちは疲弊してるのに目の離せない魅惑の負の引力に痺れる。朽ちては生まれる彼女の絶望は束の間の幸せを歪め 地獄の環境下で培われた逃れられない苦しみはささやかな希望を許さない。

劇場公開がますます楽しみな作品
今年のMyFFFの「ザ・クロッシング」とどこか似た印象、あちらの方も雰囲気重め。
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