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影裏のnanaのレビュー・感想・評価

影裏(2020年製作の映画)
4.5

「ガラスみたいな火」

繊細

良かった。
観て良かった。

端正な綾野剛
脆く儚い。
報われなくても…。

素晴らしい演技だった。

人間のエゴと思い上がり
震災
恋愛
金と犯罪

深すぎるヒューマンドラマ。
せつない。


前半のバーでのシーンは溜息をつき、見惚れる。
綺麗な綾野剛
画になる松田龍平
煙る(くゆる)美しさ。

繊細すぎる男と太くて狡い、悪い男。


赤いシーン。
音が無いのに体を打つ音楽を感じる

人には影がある
影の一番濃い所を見る。

気づいている
わかっている 
受け入れてあげる

あの涙が似合うのはこの人しかいない。

元恋人とのハグ。
空気が音を奏でる。


言葉が出なくなるような感想。
感じる映画
今日この作品により添えて良かった。
ただただ感じ入る。


ストーリーはわかりやすいようで、影の濃さを読む気持ちを自身が入れられるかどうか、で観る側によって違ってくる。

主人公の心を華奢なジュエリーボックスに入れ、抱きしめてあげたくなる。
そっと大事に。


セリフの間、音楽とてもいい。



迷ったら行かないほうがいい。

がさつな人には観てほしくないとさえ思う。


優しくなりたい
優しくありたい




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