ホラーかと思いきや割と真っ当なサスペンスだった。ストーカーに狙われた女性を描く話としては王道の展開。急に無音が挟まる冒頭のシークエンスがかなり怖かったのでドキドキしたのだが、中身は大して怖くなかった。部屋に帰ってきて監視カメラを確認したら男がまだ部屋にいる、という聞いたことのある話は想像するとかなり怖いのだが、不思議とこの映画で見せられてもそんなにだった。男がベッドの下にいて夜な夜な添い寝してくる様子とかを先に見せちゃってるから台無しなんだろうなぁ。男も好きな女の脚を切り落としているとか、さすがにヤバい奴過ぎてリアリティがなく、むしろフィクションライクで怖さが低減。ちょっと人を殺し過ぎだし。それでも100分程度とコンパクトに纏めており、恐怖ではなくスリルは十分に味わうことはできるので、悪くはない作品。
