とか26

ウィーアーリトルゾンビーズのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

❶2019/06/14🎞
❷2023/08/12
❸2023/08/13


「これがブラックコメディで受け入れられるなら
狐狼の血もコメディになるわ」とか、
「これが正常なヤツが作る映画か?」とか
「ともだちが好きな映画でコレ挙げてきたら
二度と映画の話.したくない」とか、
4年前に映画館で見たときの
自分の感想と点数(1.0)相当酷かったんだけど、
久しぶりに観てみるとそこそこ良かったので
感性変わって行ってるんだなーと実感した。

「正常なヤツが作る映画か?」って感想も、
逆に真面目な作家が作ってると
こんな映像表現の数々には
ストッパーかかっちゃうだろうし、
映像の枠を超えるような奇抜な発想って
出てこないよな……とも思った。
いまだと映像観てるだけでも楽しめる。

メインキャラに倫理観ないのは
改めて観てもやっぱり徹底してて、
そこへの拒否感が強いと
生理的に受け付けない作品なのは確か。
ただ、観るの2回目ってこともあって
そこに目を瞑ってしっかり観てると
その倫理観が形成されるに至る
4人が育ってきた環境の悪さが
かなり濃い味に描写されててビックリした。
倫理観への嫌悪感が強すぎて
初見のときは全然そのあたり
観てなかったんだなと気づいた。

「絶望だっせ。」って台詞、
黒崎一護に言い聞かせて育てたい。

ゲーム的な要素を入れてることで
ゴリゴリの演出過多にも
しっかり理由付けがされてるのに、
バンド結成への前振りなんかは
1分前ぐらいから突如始まったり、
緻密にも.いい加減にも取れる
バランス感覚の自由さは楽しい。

現実味のないこの作品の幕引きとして、
ほかの3人と出会う前の
あの瞬間に描いた
ただの妄想みたいな終わり方は、
かなり腑に落ちて良かった。
夢オチとして、理想的な作品。

池松くん、
【そうして私たちはプールに金魚を、】
の時点で監督を天才視して
しっかり長編に出演果たしてるの、
感性までも信用できる…。

ありがとうございました。
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