古臭い言い方するとエモい。
オレンジジュース飲むシーンとか見せ方がとにかくすげー凝ってて、斬新な変わったショットや俯瞰、メタ要素など一度ならず何度も出てきてお腹いっぱいになった。スローの万引きシーンはカッコ良く言えばスプリングブレイカーズっぽい。みたいなどっかで見た事ある様なショットも多々あった。ロケ地も良いがドローンってすげー。映像は本当にセンスというか知識の蓄積なので何が正解かはわからない。寒いシーンも何度もあったし、ストーリー自体はなんて事ないけど、とにかく台詞というか脚本が良い。ちょっとだけ、言わせてる感というかどの子も個々のパーソナルな人物というよりか作者の台詞っぽさがあった。刺さる台詞もあった事はあった。本当だ温かさを知らない。どうしようw
だが、わずがで、ヒエラルキーの上の方から言われてる感をすごく感じた。ゲームと違って実際はコンティニューなんてそんな簡単じゃない。ダサいんだ大抵は。親がいない位で、この映画はみんなほぼフラットな中学生だから良いんだけど。
棒読みなとこも、長い独白も、中学生っていうとこが良いんだろうな。あの気だるいダセー歌も正直欠伸が出たが、よく言えばアナーキーなピストルズの様に聞こえなくもない。。。面白かったのかどうかは置いといて、普通のフィクション作るヤツには作られないホドロフスキーまでとは言わないがカオスでカルトなアバンギャルドな映画だった。長いMVの様。ただ、やはり日本だなと思ったのは描き方に生々しさが足りない。子供だし、生理的に無理なので別にいらないし見たくもないが。特にイクコのチャプターは甘いなって思った。
ファミコンっぽい、ドラクエっぽい画作りや8bit musicはノーコンキッド思い出したな。アレは良かったがこれはイケてる？のか。ゲーム内のバベルの塔とマンションがリンクしてるのは面白かった。海外でウケるのはわかる。ルックは良いとして、果たして字幕で見て本当に内容が伝わっているのだろうか。欧米に比べて表情が乏しい我々の棒の演出とかわかるんだろうか。皮肉な事に字幕が幸いしているのかもしれない？しかし、キャストもだが貧乏臭くないのが良い。意図してねえんだろうし、微塵も頭にないんだろうが、貧乏臭えはずのホームレスとの演奏のシーンがすげー豪華で皮肉だな。超絶マウントだ。そりゃそうだよな流石。金の匂いがした。いくら金掛かってんだろう。父親の職業の設定は笑える。一見同じ側だよーって言ってるかの様にも見えるが、狙いなのか？ナチュラルに無神経なのか知らんが、陽キャが、隠キャをバカにした様な映画？に見えなくもない。サブカルを消費ってか、殺しに来てるのは良い。こういう映画が最下層から浮上したなら何も言えないが、ただただ悔しい。受けるのはわかるがクソムカつく
