くりふ

ロボット2.0のくりふのレビュー・感想・評価

ロボット2.0(2018年製作の映画)
3.5
【タミルの怪獣映画】

あまり期待はなく、エイミー・ジャクソン目当てで劇場へ。

でも彼女、完全にサポート役で見せ場がないね。驚異の胸囲は眺めて飽きなかったが、これならシャンカル監督前作『マッスル』でのヒロイン役の方が、ずっと輝いていたなあ。

他、語りは前作より滑らかになって、中途までは惹き込まれた。でも終盤に向けては脚本にノレなかった。

怪獣映画としてはオモシロイ!怪異がどちらに転び育つかわからぬワクワクがあります。

ロボット映画としては、もはやロボがほぼ人間化しており、前作の葛藤や問題意識はどこへやら?でした。

で、オカルト方面に浮気して、最後は投げ出して終わっちゃうんだよね。

ロボは最終変化がつまらない。これもう、ロボットの面白さじゃないでしょう。

全般、劣化ラジニにスーパースターの有難味も感じず、ヨレたおじいちゃんにコスプレさせて面白いか?と冷めてきます。主役ロボ、チッティは何だか、通常モードが金正日に見えちゃうしなあ。

でも、インドの娯楽映画スピリッツは充分堪能できました。いつも楽しみは、日本映画にはないコレですね。

インド映画はネタ的にパクリが多くとも、魂レベルでは他国にない処にいる、と改めて思う。だから3ができても、女優さんがよければ劇場行きます。

チッティのバッテリー駆動時間は、いい加減なんとかした方がいいと思うけどね。

<2019.11.5記>
くりふ

くりふ