えむ

ジョジョ・ラビットのえむのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.8
過去SNSに書いた感想をサルベージ。

コミカルなテイストでありながら、題材も題材だけに結構悲しく切なくもある。
そして、それを越えて少年が成長していく物語でもある。

ナチスに傾倒する少年のイマジナリーフレンド、アドルフはかなりコミカルながら、妙なところで少年の背中を押す励まし系に描かれていて、キャラとして面白く観られるようになってる。
ギリギリの戦で攻めてる印象。

けど、起こっていることは本当は笑えないし、かなり悲惨。

子供の無垢さって恐ろしいもので、純粋に良いものだと信じ込まされたら一直線。
でも悲しみの体験もしながら、ちゃんと自分の目でみておかしいなと感じたことはおかしいのかもと受け入れるし、その事で成長していく様は物悲しくも希望を感じさせるものでもある。
ただただ洗脳されて鵜呑みにされることの危険さを訴えているのだろう。

しかし、お母さんは、ほんと残念。あんなの見たくないよね…

ともかく主人公の少年初めこともたちみんなも、熱演でとても良いです。
えむ

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